所 信
第48代理事長 神谷 祐輔
【はじめに】
私には幼い頃、夢がありました。それはプロ野球選手になること。
中学校から専門学校まで野球を習い、野球を通じて多くの友人、先輩、後輩との出会いがありました。そして、プロ野球選手になるという夢は、1つ年上の先輩のプレーを見た瞬間、憧れへと変わりました。レベルが全く違うことを痛感し、こういう人こそがプロに行くのだと感じたのです。人に夢を与え、努力し続けるその先輩の姿を見て、私にとって憧れのヒーローになりました。
時が経ち、社会人となった私は、縁あって高浜青年会議所に入会しました。
2023年にはLOMの委員長として、メンバー間の強い絆を作るために事業を展開し、2024年には専務理事として、LOM全体の管理を行いました。
この活動を通して、コミュニケーションの重要性を感じ、人を動かす力の大切さを学びました。また、メンバーと共に目標に向かって挑戦することで育まれた友情や、責任感を持って役割を果たすことで得た成長の実感も大きな学びです。
そして青年会議所でしか得られない多くの人との出会いがあり、様々なバックグラウンドを持つ人々と交流することができました。
これらの出会いは、私の視野を広げる貴重な機会となり、なんでも話し合える生涯の仲間となりました。
この学びと出会いを提供してくれる高浜青年会議所は、いかに素晴らしい組織であるかに気づかされました。
しかし、我々の活動はこのままで良いのでしょうか。
もっと視野を広げ行動できるのではないでしょうか。
今、世の中は非常に不安定だと感じます。物価の上昇、少子高齢化、子供の貧困、いじめなど、多くの問題があり、明るく豊かな社会とは少し距離があります。
この世の中を生きていくために、まちの人が手を繋ぎ、助け合うことが理想ではないでしょうか。
我々、高浜青年会議所のメンバー一人一人がリーダーシップを発揮し、社会に希望をもたらす変革の起点となり、夢を与え続ける活動を通じて、まちの人々にとって憧れの存在、ヒーローにならなくてはなりません。
【人と人が一体となるまちづくり】
現代社会では、個人主義が進み、住民同士の関わりが希薄になる傾向があります。隣に誰が住んでいるかを知らない、地域行事に参加しないといった状況が考えられ、これは地域の安全や安心に悪影響を及ぼし、災害時や緊急時の支援体制にも影響を与えます。
人は一人では生きていけません。互いに協力しなければ理想とするまちづくりはできないと考えます。住民同士が年齢、性別、関係なくつながりあい、日常的なコミュニケーションを持つ「一体感」が生まれる活動を高浜青年会議所から発信していきましょう。
【高浜青年会議所の存続のために】
我々の活動はまちの人にどれだけ認知されているのでしょうか。私が入会するまでは高浜青年会議所という組織を知りませんでした。なにをやっているのか。どんな活動をしているのか。
現在、高浜青年会議所は少人数で活動しています。このまま会員数が減り続ければどうなるのでしょうか。多くの学びと人との出会いを提供してくれた高浜青年会議所をなくしても良いのでしょうか。
高浜の青年と共に活動し共感を得て、多くの同志を募り高浜青年会議所を発展させなければなりません。
先輩方が繋いでくださった48年の歴史を絶やさないために。
【「伝える」から「伝わる」情報発信】
情報が氾濫する現代において、ただ一方的に情報を伝えるだけでは、受け手にその意図や価値が伝わりにくくなってきています。
特にデジタル化と情報過多が進行する中、どのようにして効果的に「伝わる」情報発信を実現するかが大きな課題となっています。
また隅々まで届く情報発信が必要だと考え、SNSだけではなく様々な媒体を駆使し、幅広く高浜青年会議所の魅力を発信していきましょう。
【結びに】
我々の活動はまちにどのような影響力があるのでしょうか。
我々の活動はまちに役に立っているのでしょうか。
まちの為、まちの人の為に行動することは決して簡単なことではありません。
それでも、我々が臆することなく行動し、少しずつ変化を生み出すことは可能です。
多くの課題や困難が立ちはだかり、時には思うように進まないこともあるかもしれません。そんな時は周りを見てください。高浜青年会議所のメンバーがいます。JCメンバーがいます。かっこいい先輩がいます。同じ志を持った人たちが力となり必ず乗り越えられます。
人に夢を与え行動し続けるかっこいいヒーローになりましょう。
我々の努力や情熱がまちの人に届くことで次世代を育成し高浜の発展、高浜青年会議所の発展へと繋がります。
まちをより良く。
高浜青年会議所から行動を起こしていきましょう。
高浜青年会議所の仲間と共に今まで育ててくれた高浜に恩返しを。
投稿者:
takahamajc